子供の矯正治療
矯正治療は大人になってからでもできますが、子供のうちから行うことのメリットも多くあります。
永久歯が生え揃う前の乳歯と永久歯が混在する時期から、簡単な治療や予防的な処置を開始することで、本格的な矯正治療が必要でなくなったり、容易に出来たり、また非抜歯での治療ができるようになったりする場合があります。
場合によっては、すぐには治療を開始せず、永久歯が生え揃うまで待つケースもありますが、お子さんの歯並びが気になっている方は、まず一度ご相談にいらしてください。お子さんのお口の状態を診させていただき、いつ治療をおこなうのがいちばん良いか、詳しくご説明いたします。
無用な治療を薦めるようなことは決してありませんので、安心してご相談ください。
子供の矯正のメリット・デメリット
子供の矯正にはどんなメリットや気をつけなければいけない点があるかをご紹介しましょう。
子供の矯正のメリット
- 顎の成長期に治療をおこなうことで、顎の成長をコントロールしながら歯を並べることができるため、非抜歯での治療が可能になる場合があります。
- 早期に治療を開始することで、早期に治療が完了して綺麗な歯並びで思春期を過ごすことができます。
- 永久歯の生え変わり時期から治療をおこなうことで、トータルでの治療が簡単に済む場合があります。
子供の矯正のデメリット
- 症状によっては、永久歯が生え揃ってから治療を開始した方がよい場合もあります。抜歯をしないと歯が並びきらないようなケースなどでは、永久歯が生え揃うまで治療を待つことがあり、その場合はそれまで経過観察となります。
ご家庭でできる歯並びの予防
「指しゃぶりは歯並びに影響するのですか?」というような質問をよくいただきます。答は「YES」。
もちろん、少しぐらいなら問題ありませんが、指しゃぶりに限らず、ちょっとした習慣も長く継続することで歯並びに影響することがあります。
大切なお子さんの歯並びを綺麗に育て上げるために、是非次のような点を注意してあげてください。
歯並びに影響する習慣
指しゃぶり、おしゃぶりの常用
指しゃぶりが原因で、出っ歯や開咬などになるケースがあります。赤ちゃんの頃の指しゃぶりは気にする必要はありませんが、3~4歳を過ぎてもずっと続けているような場合は、お子さんにやめるようにお話してあげてください。すぐにやめることは難しいと思いますが、根気よく繰り返し話してきかせることが大切です。
舌を前に出す癖
舌で歯を押す癖があったり、食べ物を飲み込むときなどに舌を前に出す癖があるお子さんがいます。舌の力など弱いと思われるかもしれませんが、毎日繰り返し押すことで歯並びに影響することがあり、注意が必要です。
いつも口を開けている・口呼吸・姿勢が悪い
口で呼吸する癖や、姿勢が悪い、頬杖をつく習慣なども、歯並びや顔のかたちに影響を与える場合があります。
いつも頬杖をついているお子さんが、その側の歯列が歪んでしまった、などのケースがあります。
いずれも、最も身近にいらっしゃるご両親のちょっとした注意がお子さんのきれいな歯並びを守ることにつながります。もし、これらの癖をご家庭で改善できない場合などには、ご相談ください。
子供の矯正治療例
当院の、お子さんの治療例をご紹介します。
- 出っ歯(上顎前突)・・・前歯が出ている
- 受け口(下顎前突、反対咬合)・・・咬み合わせが逆になっている
- 叢生(そうせい)・・・歯が重なり合っている
- 開咬(かいこう)・・・上下の歯にすき間があり咬み合わない
- 一期治療と二期治療で別の症状を治療した例
子供の矯正治療の目安
矯正治療費・治療期間等は、症例や治療方法、治療開始時期等により大きく異なりますので目安として参考にしてください。実際の費用・治療期間等は診断結果のご説明の際に、詳しくご報告いたします。
治療費の総額(税別) ※自費診療 |
1期 35万円~50万円 2期 50万円~70万円 ※初診相談料・検査、治療計画のご説明、通院毎の管理料を含む総額の目安 |
---|---|
治療期間(通院頻度) | 1期 動的治療 6ヵ月~1年半程度(3~5週に1回) 保定・経過観察期間 永久歯萌出完了まで(平均3ヵ月に1回) 2期 動的治療 1年半~2年半程度(3~5週に1回) 保定期間 基本2年程度。 ご希望により2年以上も観察いたします(平均3ヵ月に1回) |
治療内容 | 歯科矯正用の治療装置を用いた歯並び・咬み合わせの改善 |
副作用・リスク |
|
※ 矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用についてさらに詳しくはこちらからご覧いただけます。